山西省の五臺山、四川省の峨眉山、安徽省の九華山と浙江省の普陀山から成る中國仏教4大名山。シリーズ「中國四大仏教名山」、第2回は「峨眉山」をご紹介する。
中國の南西部?四川省にある峨眉山は成都市から約156キロ、バスで約2時間かかり、普賢菩薩の道場として中國四大仏教名山の一つとして知られている。古來より“峨眉天下秀”の好評もあり、1996年に世界文化遺産に登録された。
山全體の形が少女の眉毛に似ていることから「峨眉山」と名づけられた。いずれの山が2500メートルも高いから、雄大壯美な仏教聖山景色を成している。寺院の建設は後漢時代(947~951年)より始まり、南宋時代(1127~1279年)に最盛期を迎えた?,F在山內には普賢菩薩を祀っている「萬年寺」(ばんねんじ)をはじめ26の寺が殘っており、參拝客で年中にぎわっている。有名なのは萬年寺,洗象池などである。
■萬年寺(ばんねんじ)
唐代の大詩人李白が數ヶ月も泊まり、「峨眉山月の歌」などの名句を遺したお寺である。宋時代(960~1279年)に造られて巨大な普賢菩薩銅像がこのお寺に安置されている。それがきっかけで峨眉山が正式的に普賢菩薩の修行道場と認められた。中の無梁殿は古インドの建築様式によって建てられ、屋根が丸い、中には柱がない?!柑欷瑜?、地が四角い」の古代思想により造られたものだそうである。400年にわたって無事に18回の地震を経ったので、中國の古建築歴史における奇跡と言われる。
また、お寺には仏教の寶物?釈迦さんのシャリである?仏歯(化石)とインドからの貝殻経も保存しているそうである。
■洗象池(せんしょうじ)
このお寺には一つ小さい池があり、伝説によると普賢菩薩乗る象さんがその中で泳いだそうである。お寺の歴代のお坊さんが野生の猿に餌をやる習慣があるから、お寺周辺にはいつもかわいい猿が沢山いる?,F在猿を見るためにわざわざ洗象池まで行く観光客が多い。
■金頂(きんちょう)
観光として到達できる最も高い山頂スポット。ここから見る日の出とたなびく雲海は絶景である。特に、雲海に映った人の影の周りに光輪ができる“仏光”と呼ばれる現象が見られると、幸せになれるとされている。