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中國?西夏王朝の文化に觸れることのできる場所として、內陸の銀川市郊外にある西夏王陵があげられる。中國少數民族にまつわる考古史上で重要な位置を占める西夏王陵。その獨特な文化は千年の時を越え、私たちの目の前に蘇る。
中國北西部、寧夏回族自治區の首府である銀川市は新市街と舊市街に分かれている。舊市街には史跡が多く殘り、國家歴史文化名城に指定されている。少數民族である回族が多く暮らし、イスラム文化と漢民族の文化が交わる街並みは獨特の景観を作り出している。
遙かなる昔、ここではある王朝が繁栄した。今からおよそ1000年前、中國には中原(現在の華北地方)にあった漢民族政権の「宋」(960年~1279年)、東北地方にあった女真族王國の「遼」(916年~1125年)、西北にあったタングート族の王國「西夏」(1038年~1227年)があった。
現在、西夏王朝の文化に觸れることのできる場所として、銀川市の郊外にある西夏王陵があげられる。約53平米にわたる荒野に、9つの皇帝陵と250あまりの陪葬墓が並ぶ。「東方のピラミッド」とも呼ばれ、中國において20世紀の大発見の一つであると言われている。また、現存する最大規模の王陵であり、保存狀態が完璧に近く、その規模は北京の明十三陵にも匹敵する。
西夏王陵の9つの皇帝陵はいずれも獨立した建築群。中國建築史上類を見ない、タングート族の獨特な埋葬習慣に基づいて造られている。中でも、3號陵園は敷地面積が最も広く、保存狀態が最も良い陵園であると言えるだろう。近年の研究で、ここは西夏の建國者?李元昊の墓であることが分かった。現在、西夏王陵は3號陵墓を中心に博覧區として開発され、博物館や美術館などが併設されている。
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