中國の絶景2 山水畫の世界?桂林
中國の悠久の大地には風光明媚な秘境が多數點在している。大自然が作り出した奇跡の絶景や、人の心を打つような絶景。シリーズ「中國の絶景」、第2回は「桂林」をご紹介する。
■この世の仙境?桂林
詩や絵畫のように美しい山水の世界、天國しかあるまい景色の桂林。世界観光機構から世界で最も美しい都市の一つであると認められる。桂林は広西チワン族自治區の東北部に位置し、市內を南北に流れる漓江沿いに奇岸奇峰が連なる獨特な景観が、古來より「桂林の山水は天下一」と高く評価される。
■百里の漓江、百里の畫廊
水墨畫のような桂林を楽しむには、やはり漓江下りが最高である。漓江は世界で最も秀麗な川の一つであり、両側の山が碧玉のかんざしのように林立している。漓江下りをしながら、山の倒影がぼんやりとかすんで見え、船が青々とした山の上に通るような感じがする。青い川に緑の山が映り美しい晴れた日の風景、霧雨がそぼ降る日の風景などが漓江の景観に異なる趣を持ってくる。
■桂林山水のシンボル、象鼻山(しょうびざん)
象鼻山は桂林市市內の桃花江と漓江の交差所に位置し、まるで巨大の象が鼻を伸ばし、水を飲んでいるような姿に見えるから、その名が付けられた。象の鼻と足の間に、真ん丸い洞窟がある。その洞窟は水上にあり、月が水上に浮かぶのように見え、「水月洞」と呼ばれる。「象山水月」は桂林山水の絶景だと言え、「水底に明月有り、水上に明月浮かぶ、水流れるも月去らず、月去るも水なお流れる」という詩がここの素晴らしい景色を描寫している。
■多彩な民族風情
桂林にはきれいな山水景色があるだけではなく、多彩な民族風情もある。桂林は多民族が集まって居住する都市である。チワン族、ミャオ族、ヤオ族、トン族など28の少數民族が全市人口の8.5%を占め、素樸、獨特な民俗風情を保っている。たとえば、チワン族の「三月三」歌垣の祭り、ヤオ族の盤王節(ばんおうせつ)、ミャオ族の蘆笙節(ろしょうせつ)、トン族の花火の祭りなどは少數民族の獨特な魅力があふれている。