萬里の長城

世界最大の建造物として有名な萬里の長城は東は渤海灣の山海関から山を越え野を橫切り,西ははるか遠く甘粛の嘉峪関まで続く長い建造物である。紀元前7世紀の春秋時代から明代まで、約2000年以上に渡り造成を重ねてきた。総延長約6000キロの世界最大の城壁で、衛星寫真でもはっきりと見ることができる。長城が造成された目的は、北方騎馬民族の進入を防ぐ為で、初期の長城は紀元前5世紀の周時代に建造が始まったといわれる。秦の時代に、各國で作られていたものををつなぎ合わせた「秦の始皇帝」がその始まりで、その後、特に漢、明時代に堅固な城壁が作られた。現在、観光地として公開されている長城は、「八達嶺」「幕田峪」「司馬臺」「金山嶺」「居庸関」「黃崖関」「山海関」「嘉峪関」などある。