経済繁栄、社會安定な盛唐時代に、音楽、舞踴といった蕓術も空前な繁栄を迎える。唐代舞踴は歴代の舞踴の精髄を吸収し、西域や海外の要素も取り入れ、歴代のものが比類なき華麗の極まりである。今回は西安でしか見れない唐歌舞ショーをご紹介する。
「唐歌舞ショー」は、西安の音楽従業員たちにより、唐代貴族のお墓から出土された壁畫などを參考にした上で創り出され、大唐帝國の繁華ぶりを再現している。中國人だけでなく、外國人観光客の中でもとても人気がある。また、北京の京劇、上海の雑技と共に、中國を代表する伝統劇として名高い。古代楽器によるお祝いの宮廷音楽、絶妙な「千手観音」、玄宗皇帝と楊貴妃のダブルダンスなど、見所満載である。
■霓裳羽衣舞
「唐歌舞ショー」の代表的な演目。「霓裳」とは虹のように美しいもすそ、「羽衣」とは鳥の羽のように軽い衣裝のことである。話によると、玄宗皇帝は夢の中で天上の月宮に遊び、そこで彩雲のような服を著ている仙女たちの踴りを見た。音律に精通する玄宗皇帝は起きてからその調べをもとに「霓裳羽衣の曲」を作り、その曲に楊貴妃が振りをつけて舞い踴ったという。繊細で美しい姿はまるで天上から下りた仙女のようである。
■秦王破陣楽
もともと唐初の軍歌である。太宗皇帝李世民が帝位に就く前に秦王に封せられたのに因んで作られた舞踏曲。紀元620年、秦王は反亂軍を打ち破り、兵士たちにおおいに尊ばれ、彼のために新しい詞を作ったという。帝位に就いた太宗は自らその曲に振りをつけ、その後、大唐の軍隊が凱旋すると秦王破陣楽を踴ることがしきたりになった。遠くまで響きわたる太鼓の音、勇壯活発なメロディーと雄大な場面は、史上最強を誇る大唐帝國の往時の勢威をよく表している。
古都西安にある唐楽宮と華清池などの所で、唐歌舞ショーが毎日上演されている。豪華な宮廷料理餃子宴を食べた後、華麗で活気あふれる歌舞ショーを鑑賞して、かつて長安の堂々たる風貌を再認識できる。