神農(nóng)の時(shí)代から飲まれてきたという伝説が殘される中國茶。小説「三國志」の中では、劉備が當(dāng)時(shí)高級(jí)品であったお茶を母に飲ませるために、苦労してお金をためたというエピソードもあり、昔、中國ではお茶は薬としての役割が強(qiáng)かったことが分かる。中國ではお茶の産地を大まかに江南?江北?西南?華南の4つに分けられる。今回は、日本でもおなじみのお茶の産地をご紹介したい。
■武夷山?烏龍茶(ウーロンちゃ)
中國茶と言えば、まず烏龍茶を思い浮かべる方が多いだろう。烏龍茶特有のポリフェノールは脂肪の吸収を抑え、日本で最も飲まれている中國茶の一つである。中國?福建省の北部にある武夷山は、烏龍茶の代表的な銘茶として名高い武夷巖茶の産地である。武夷山は武夷山市にある黃崗山を中心とする山系の総稱で、36の巖山の間を全長60キロの九曲渓が山の間を縫うように走っている。1999年にユネスコの世界遺産として登録され、山水の名勝として、また武夷巖茶の産地として名高く、黃山?桂林と並び、中國人の憧れの場所の一つである。九曲渓では竹のいかだに乗って、約9キロほどの川下りを楽しむことができる。
■西湖?龍井(ロンジン)
日本では、緑茶が一般的に最も多く飲まれているが、それは中國大陸も同じである。世界遺産にも登録されている中國?杭州の西湖から車で約20分離れた所に中國を代表する緑茶、西湖龍井の産地?龍井村がある。西湖龍井は、色が翡翠、香は優(yōu)雅、味は芳醇、形が美しいことから、古くから四絶と稱され、多くの文人に愛されてきた。香りが清く、コクがあって甘くさっぱりとした味は人気が高い。
西湖龍井は畑や生産時(shí)期などの品質(zhì)の違いで細(xì)かくランク分けされている。龍井村で取れたお茶は最も正統(tǒng)とされており、清明節(jié)(舊暦4月5日)前に採取した茶葉で作った龍井茶が最も高級(jí)で、明前茶として愛されている。龍井村では至る所に茶館があり、そこではお茶を楽しみながら食事をとることができる。杭州への旅行の際には、西湖龍井の故郷、龍井村を訪ねてみるのも一興だ。また、その龍井茶の産地のひとつ-梅家塢(ばいかう)を訪れ、茶摘體験を行うこともお?jiǎng)幛幛扦ⅳ搿?/span>