<中國旅游>麗江舊市街―シリーズ?中國の世界遺産(3)
5日、言わずと知れた世界遺産の寶庫である中國は、2011年までに文化遺産?自然遺産および複合遺産合わせて38カ所が登録された。シリーズ「中國の世界遺産」、第3回は「麗江舊市街」をご紹介する。
2012年4月5日、言わずと知れた世界遺産の寶庫である中國は、2011年までに文化遺産?自然遺産および複合遺産合わせて38カ所が登録された。シリーズ「中國の世界遺産」、第3回は「麗江舊市街」をご紹介する。
中國の南西部?雲南省にある麗江は1997年、世界遺産(文化遺産)として登録された。
■麗江舊市街(れいこうきゅうしがい)
中國雲南省の西北部、標高2400メートルに位置する麗江市の中心に、麗江舊市街は位置する。800年の歴史を持つ麗江古城は少數民族、ナシ族によって建設された。麗江古城には城壁がない。木造瓦葺の屋根が幹を連ねる街並みに、石畳の道が縦橫に走る。玉龍雪山から流れる清らかな水は、町中に支流を作り、家と家の間には水路が網目のように張り巡らされている。1997年、麗江舊市街はその古き街並みの保存狀態の良さを高く評価され、ユネスコ世界遺産に登録された。
■水と共に生きる古都
玉龍雪山から絶えず流れてくる湧水は、古來よりそこに住むナシ族の生活を支えてきた。水の流れと共に橋を造り、街を造り、やがて街が広がる。ナシ族の人々は古くからこの地で、水とのかかわりを大事にしながら暮らしてきた。麗江には橋が多く、古城內を流れる玉河には大小約354の石橋がかけられている。
麗江の井戸は少し変わっている。「三眼井」と呼ばれ、一つの井戸を3つに分け、上流から飲料水、野菜などを洗う水、下流は洗濯用水と、それぞれ使い分ける。水と共に生きてきたナシ族の知恵である。三眼井の周りには広場ができ、人が集まる。青い民族衣裝を著るナシ族の女性が三眼井で洗濯する姿を、今でも目にすることができる。古都、麗江は1000年前と変わらない趣で今日もそこに佇んでいる。
■データ
世界遺産登録年:1997年
世界遺産登録名:麗江舊市街
世界遺産類別:文化遺産
アクセス:雲南省?省都の昆明市から600キロ