群雄割拠の足跡を巡って―三國(guó)志史跡
2012年3月15日、明代に著された「三國(guó)演義」は中國(guó)四大名著の一つとして、日本でも非常に認(rèn)知度の高いものである。劉備、曹操、諸葛孔明、関羽、張飛などの英雄をはじめとする三國(guó)時(shí)代の豪傑たちの物語(yǔ)は今でも多くのファンを惹きつけてやまない。中國(guó)全土にはその三國(guó)時(shí)代の史跡もたくさん殘されており、三國(guó)志愛(ài)好者なら一度は訪れてみたい場(chǎng)所ばかりだ。その見(jiàn)逃せない見(jiàn)所のいくつかをご紹介する。
■桃園の誓いゆかりの地―[シ豕]州
劉備?関羽?張飛の3人が義兄弟の契りを結(jié)んだ「桃園の誓い」。3人は張飛の家の裏の桃畑で、「我ら同年同月同日に生まれんことは求めずとも、ただ願(yuàn)わくは同年同月同日に死せんことを願(yuàn)わん」と誓った。その舞臺(tái)となったのは北京に隣接する[シ豕]州(たくしゅう)市。誓いの地である三義宮は三大英雄を祀るためにつくられた廟で、劉備と張飛をはじめ、三國(guó)英雄の像がある。また、張飛廟も三國(guó)演義ゆかりの観光地をして人気である。また、ここはドラマ「三國(guó)演義」のロケ地としても使われ、劇中に登場(chǎng)する街並みや城などが再現(xiàn)されている。
■赤壁の戦いゆかりの地―赤壁
三國(guó)演義のうちで最も有名なエピソードのひとつ「赤壁の戦い」は、長(zhǎng)江沿いの赤壁で起こった曹操軍と孫権?劉備連合軍の戦い。曹操が事実上の敗北を喫し、少數(shù)が多勢(shì)に打ち勝った有名な戦である。その古戦場(chǎng)として有名になった湖北省赤壁（せきへき）市を訪れ、人気の英雄がかつて戦った史跡を巡る。諸葛亮孔明が東風(fēng)を呼んだ場(chǎng)所とされている拝風(fēng)臺(tái)、は●（廣+龍）統(tǒng)が隠棲してた鳳雛庵、赤壁大戦陳列館などがある。
■三顧の禮ゆかりの地―襄樊
劉備が諸葛孔明を迎えるため、彼を三度訪ねた故事がある。これが有名な「三顧の禮」である?，F(xiàn)在、三顧の禮は才能ある人物を得るために、地位の高い人物が何回も訪問(wèn)し禮を盡くして迎え入れることのたとえとされているが、その舞臺(tái)となったのが湖北省襄樊（じょうはん）市。有名な三顧堂が郊外の古隆中にあり、三顧の禮を體現(xiàn)する建物である。古隆中の入り口から頂上までの山道には、諸葛孔明の住んでいた草庵、武候祠、臥龍深処、博物館などが點(diǎn)在している。三國(guó)演義の物語(yǔ)を吟味しながら、これらの史跡を探訪しよう！